NewCubeMic-Pは、パーカッション等、単一ヘッド打楽器を収音する種類のNewCubeMicになります。
パーカッションには、様々な形状の胴のものが存在し、それ毎に取り付け方を変えておりますが、
NewCubeMic本体部を安定固定させ、演奏に由り生じる共振磁性パッドの共振をエレキ化
収音する原理を根本に、設置をクリエイトしていって下さい。あなたのクリエイティビティが
新たなエレキ打楽器の誕生を創造する為に、このNewCubeMic-Pを提供させて頂きます。
※ ー 設置可能なパーカッションの種類 ー ※
単一ヘッドのタム。ロートタム。ティンバレス。コンガ。ボンゴ。ダラブッカ。ジャンベ。
クイーカ。タブラ。フレームドラム。パンディロ。タンバリン。タンボリン。カホン等。
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1. 先ずは、道具をそろえる。
NewCubeMic-Pは、凡ゆるパーカッションに取り付けられるように解体と組み立てを
容易に出来るタイプのNewCubeMicです。 その解体と組み立てに不可欠なのが、
1.サイズ7のスパナ等 (M4のナット、長ナットの為に必要)
2.+ドライバー (ネジを弛めたり、締めたりするのに必要)
3.
ウルトラ多用途SUクリア(共振磁性パッドの接着に必要)
もし所有していない場合は、事前にDIY店等にて、ご購入をお願い申し上げます。
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2. NewCubeMic-Pを解体する。
最初にドライバーで、キヤノン端子をジョイントしているネジを外します。次にスパナー等でM4の
長ナットを弛めて外し、更にナットも外して、L字型ジョイント部を外します。
NewCubeMic-Pは、凡ゆるパーカッションに取り付け可能とする為に、軽量コンパクトながら、
いろんな取り付け加工の可能性を広げられる構成にしてあります。
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3. 設置時の位置調整の例
L字型ジョイント部自体に長○穴があり、上下3mm程度の微調整ができます。
でもそれでも微妙に届かない場合は、バネワッシャーを挟んだり、L字型ジョイント部を
逆転させたりして、取り付け用のネジに固定します。
それでも届かない場合は、ナットも挟んで調整します。
更には、長ナットと、キヤノン端子固定用ネジの間に、L字型ジョイント部を挟み、
正方向、もしくは逆転させて、胴の好適な固定ネジと、打撃面との距離を微調整します。
※ M4長ナットの、寸法が更に長いものを購入して、入れ替えるという方法もございます。
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4. 胴などに固定用の穴を空けて、固定用ネジを確保する。
今回は、パール製のリズムトラベラーの8インチタムを
使用して、取り付け方の説明をさせて頂きます。
パール製のリズムトラベラーの8インチタムはNewCubeMic-Pとの
相性が良く、ラグの取付ネジを、そのまま調整無しで使用出来ます。
パーカッションの場合、打撃面から、大体写真下位の距離で、電動ドリルに
M4の穴を空けて、取り付けネジ用の穴を空ける必要が生じる場合が多いです。
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5. 本体を解体し、取り付けられる形にし、安定固定して設置する。
写真のような棒部の長い+ドライバーを用意して、ラグ取付ネジをNewCubeMic-P本体部を越えて
ねじ込めるようにした上で、この例の場合、長ナットまで解体して外し、L字型ジョイント部を胴に固定
してから、長ナット・キヤノン端子のネジ固定を行います。パーカッション毎に取り付け方は異なります。
この例は、一番スムーズに設置できた場合ですが、微調整の項目を参照し、いろんな形にして、
胴と打撃面の状況を熟慮しながら、安定固定ができる設置方法を、自分でクリエイトして下さい。
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6.共振磁性パッドの設置について
エレキギターの鉄弦に値するこの共振磁性パッドセットを、打撃面に接着しないと、
NewCubeMic-Pは、演奏をエレキ化する事が出来ません。
エレキ化する上で、非常に重要な設置の為、ご自分のセンスも加え、
下を熟読し、《どう設置するべきか》を、クリエイトして下さい!
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a. 共振磁性パッドと、NewCubeMicとの距離について
この距離は、大体地面に逆さに置き、撮影したものが下、ヘッドを張って撮影したものが上です。
ヘッドは、微妙に盛り上がって居る為、下の方の計り方では、1mmプラス微弱が良いでしょう。
張るヘッドに由り、チューニングの張り加減に由っても、距離が変わります。
距離を縮める程、音量が上がる為、ノイズが少なくなります。
しかし強打する演奏を好むほど、振動幅に由り、共振磁性パッドと
NewCubeMicが接触してビビる可能性が高まります。
中心に近いほど、振動幅は大きくなり、隅に近いほど、振動幅は小さくなります。
ちなみに下写真は、エレキトラベルコンガの距離です。
これらの特性をよく考え、自分がどういう演奏をし、どんな音色を好むかを考えて、
共振磁性パッドの設置位置と、打撃面素材、チューニング、NewCubeMicの設置を
全て自分でクリエイトしていくのが、ハイリーズスタイルです。
これは、ギタリストが、弦高を気にしたり、ピックを選んだり、弦の太さをこだわるのと
全く同じであり、逆に、このこだわりが、マイサウンドの原点となりますので、
ハイリーズから、寸法や高さの限定をするつもりは、ございません。
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b. 共振磁性パッドの接着
接着剤として、ウルトラ多用途SUクリアを推奨しております。
大体《一滴》と言える、押し付けてグリグリ回しながら押さえる内に
外側に0.5mm程度の外輪が盛り上がる程度の量の接着剤を、
共振磁性パッドを接着したいと決めた位置の中央に垂らします。
中央がずれないように、回しながら押し込み、ヘッドと共振磁性パッドの間に
気泡が残らないように接着剤を押し広げて行きます。外輪が出来る迄、接着剤が
平らに満遍なくヘッドとパッドを接着したら、約1分間押さえ続けて、接着を支援します。
更に、外輪の盛り上がりを考えつつ、更に微量な一滴を中央に垂らします。
共振磁性パッドセット付属の《Highleadsロゴ付きシート》を、約4分の3剝がして、中央の○印と
共振磁性パッドを合わせながら、中央に垂らした接着剤を、中央から周りに押し広げて行きます。
中央に気泡が残らないように、押し広げてから、周囲のシートを、ヘッドに爪で
こすり付けるように気泡を除去して行き、完全な密着へと仕上げて参ります。
ヘッドの一部と化し、気泡が全く無い状態に、接着を行うように、心がけて下さい。
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7. 本体部設置完成の状態
打撃面の好適な位置に、共振磁性パッドセットを接着して、
それに対して、NewCubeMic本体部を設置する事が鉄則です。
本体にキヤノン端子をネジ固定する事も、鉄則です。
何故ならば、ネジを以てキヤノン端子を固定する事に由り、
シールドが本体から繋がり、ノイズ除去が有効になるからです。
キヤノン端子(XLRコネクター)の配線は、AES (Audio Engineering Society) の規格に従い、
キヤノン端子自体にシールドが結線され、NewCubeMic本体の2線が、ホット、コールドに結線され
3線構造になっている為、本体を解体組み立てる際に、シールドの結線を考えて組みたてて下さい。
キヤノン端子アウトは、♂端子ですので、キヤノン♀端子
のケーブルを挿入して、
アナログミキサーのマイク入力。もしくは、オーディオインターフェイスのアナログ入力。
エフェクターやアンプのインプットにケーブルの反対側を挿し込んで、増幅して下さい。
NewCubeMicに由り、《空気を経由せずにエレキ化された打楽器演奏振動》が、
出力機器(スピーカー、もしくはヘッドホーン)から《ダイレクト出力》されます。
《重要!!》コンデンサーマイクではありませんので、ファンタム電源はOFFにする事!!
ハイリーズの特性が、《個別性》《克明な収音》であり、音造りに関しては、
ユーザー様のクリエイティビティにお任せ致します。
ダイレクト出力が、大好きな人は、そのまま、生っぽくお使い下さい。
音を弄りたい人は、各シンバル毎に、EQで作り込めます。
エフェクトが好きな人は、世界中のエフェクトを使用できます。
あたかもエレキギターのように、多くのアーティストが、
凡ゆるギターで、異なる音世界を世に出したように、
あなたという打楽器アーティストが、この無限の可能性から、
何をクリエイトするかは、あなたの中にしかありません。
ハイリーズは、あなたのクリエイティビティに可能性を提供するのみです。
NewCubeMicとマイクの特性比較 ↓